在宅介護のデメリット5つ

自宅での介護のデメリットはほとんど介護する人(介護人)側の負担に関するものだと思います。365日24時間、いつまで続くか分からない介護を家族だけで行うのは大変です。家族の時間だけなくなりお金は減るばかりでストレスがかかります。以下はすべて介護人からみたデメリットです。介護に時間を取られ、自由な時間がなくなることが他のデメリットの原因となります。要介護者からみたデメリットははっきりわかりません。

1)介護期間が分からないため不安である

急激に悪化する病気でない限り、要介護者の余命がどれくらいなのかわからないため、介護人からみると介護期間が想定できず、大変つらいことになる。いつまで限定という条件がついていれば、介護もなんとか持ちこたえることができだろう。半年以上全介護となると、介護人は身体以外にも自由に行動できないことが増え、精神的にも辛くなる。

2)仕事と両立するのが大変

重度認知症の徘徊や度重なる病院通いで、捜索、移動や介助の時間を取られて、通常の仕事をできなくなることもある。実際ひとり暮らしできない要介護老人の介護には、徘徊がなくても時間も体力も掛かる。介護保険でカバーできればいいが、そうもいかない場合もある。問題解決するには、結局お金が必要になる。十分なお金があれば自宅で親族が介護しなくてもすむし、自宅よりも快適な有料老人ホームもある。

3)人間関係が狭くなり社会から疎外される

時間がないため、息抜きや趣味を続けられなくなり、人間関係も途切れがちになる。仕事以外に会う人はすべて介護関係の人。結局いつも介護から離れられない。

4)肉体的にも負担が大きい

要介護4~5の寝たきりになると、ベッド上の移動や車いすへの介助などが必要になる。身体が動かせないということは、介護人が要介護者を動かさなければならないということ。訓練を受けてもなかなか難しく、介護者はすぐに腰痛持ちになる。老老介護となれば、なおさら負担が大きい。

5)報酬も将来も見込めない

介護期間が長くなればなるほど、介護人は年をとり、社会から疎外される。給料をもらえるわけでもない。介護が終わった後の復職も難しくなる。人脈や特殊な資格でもない限り、社会復帰も大変になる。

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