介護事務所やリハビリ事務所などでケアマネージャがひとりしかいないところがあります。こういった事業所にケアマネージャーを頼んだ方がいいのかどうか、考えてみたいと思います。
初めて介護保険を使おうとしてケアマネージャーを決めるときは、よく分からないので役所に勧められたところにお願いしたりします。私もそうでした。でも、病気を患っている親族を抱えているのであれば、何人かケアマネージャーがいる事務所の方がいいと今は考えています。
メリット
知っている人であれば柔軟に対応してくれるかもしれない
たとえば、ケアマネージャー本人を以前から知っていてお人柄や評判を聞いているのであれば、その方に頼んだ方がいいですよね。また居住地が人口減少地域だったりすれば、選択肢も限られていると思います。元々顔を知って入れば融通も利くかもしれません。
また主任ケアマネージャーになって、独立される方もいらっしゃいます。頼りがいがあって、スタッフも増えていくかもしれません。そういう方なら信頼してお願いするといいと思います。
デメリット
1)担当者の変更が大変である
担当者が仕事をしなかったり性格に問題があり他の人に代わってもらうときに、他のケアマネージャーが同じ事務所にいないため面倒な手間が必要になります。担当のケアマネージャーを変更するには、事務所を変更しなければなりません。 この際、分厚い資料の説明を再度聞きサインをし直さなければなりません。前のケアマネとの引継ぎも発生するので、また顔を合わせることになります。時間と手間がかかります。
2)細かいサービスが期待できない
一人ケアマネの事務所は仕事を臨機応変に割り振ることができません。一人に仕事が集中します。それをすべてさばくことができるケアマネもいるのかもしれませんが、多くの場合は、出来る限り仕事を減らす方向に向かうのは簡単に想像できます。 一人しかいなければ、担当する高齢者ひとりに掛かる時間は少なくなる傾向があります。これはおつきあいのあるヘルパーステーションの方が話していたことです。
高齢者にとっては、たった一人のケアマネですが、ケアマネからすれば担当している沢山の高齢者のひとりでしかないのです。
3)ノウハウが乏しい場合がある
3)ノウハウが乏しい場合がある
ひとりでもしっかりしていて、勉強熱心な方もいると思います。ただ時間がないため、嘘をついたりしてさぼっている人もいます。
同僚がいれば、わからないことも解決しやすいでしょう。ひとりであるというのは個人の資質が問われます。ましてや介護や医療の問題ですから気を付けた方がいいでしょう。
結論
事務所に一人しかケアマネージャーがいないところにはあまり依頼しない方がいいと私は考えます。老親は3人ほどのケアマネージャーにお世話になってきましたけれど、どこに依頼するかは注意した方がいいです。ケアマネージャーほど、技量や人柄にばらつきがある職種もないと思います。 私なら、よく知っている人でない限りはひとりしかケアマネージャーがいない事業所にはお願いしません。
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