良いケアマネージャーの探し方

ケアマネージャー

まず、要介護老人が、認知症回りの疾患なのか他の病気なのかで、ケアマネージャーに求められる情報は変わってくると思います。認知症であれば、初めから将来的に預ける施設をケアマネ経由で見つけていった方がいいと思います。
他の病気で要介護の場合は、それぞれの病気で色々な制限が出てきますので、使える施設や病院が少なくなります。それを一番よく知っているのは、病院の生活相談員(ソシアルワーカー)だと私は思います。大きい病院であればあるほど、病院の生活相談員は色々な情報を持っています。ケアマネを全面的に信用しない方がいいと私は考えます。

ケアマネージャーの見分け方

1)地域包括支援センターのお勧めは最善ではない

地域包括支援センターは役所の出先機関です。公平であることを求められていることでしょう。
その結果、以前からある介護事業所や大きいところの介護支援相談員(ケアマネージャー)は勧めてこないように思います。

ただし、これは沢山福祉施設がある規模の大きい都市の例です。人口が少ないところは選択肢も少ないでしょう。人口が少なければ、逆に評判の悪いケアマネージャーの話は口コミで周囲に広がるような気もしますが、どうでしょうか?

個人的な経験からは、選択肢の多い大きな町では、新規参入組の介護支援相談員(ケアマネージャー)を勧めてくるような気がします。

私のところの地域包括支援センターは、各居宅介護支援事業所にクレームがあったかどうかは履歴に残してあるようでしたが、各地域包括支援センターのデーターが一本化されているか、デジタル化できているかは分かりませんでした。実際私のところにきた二人の介護支援相談員(ケアマネージャー)は問題ない事業所から来た不親切な怠け者でした。

2)厚生労働省のページで介護事業所を調べる

書いてあることが本当かどうかは別として、どこにどのような介護事業者があるかは下のホームページで検索できます。

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3)他業種と併設した事業所のケアマネージャーには要注意

私の使った居宅介護支援事業所は、一つは、認知症向け精神科クリニック・訪問看護・訪問介護と併設の居宅介護支援事業所、もう一つはリハビリと併設の事業所でした。

良く言えば一つのところで全て解決できる楽なワンストップサービス、事業者の視点から見れば、要介護者ひとりで幾つも仕事が増えるお金を生むサービスです。親身なってくれるか見分けるときにその辺りも考慮された方がいいかもしれません。ワンストップサービスが自分にとって便利なのかどうか考えてみてください。要介護者側にはメリットがなく、自分が事業者売り上げを上げるコマにしかならないならやめた方がいいかもしれません。

4)説明が具体的できちんとしているか?

今後の計画について、どんな選択肢があるのか具体的に説明できる方を選びましょう。ひとつしか選択肢が出てこないならやめた方がいいです。そしてご自分で要望をはっきりいいましょう。それに対してきちんと対応するかどうかチェックしましょう。放っておく人はいつまでたっても放っておきます。信頼できないケアマネージャーです。

またケアマネージャーがどのようなバックグランドなのかも聞いてみてください。ご自分で仕事を選んだ方、仕方なくなったと思われる方、試験が簡単だったときにケアマネージャーになった方、看護師などの資格をすでにお持ちの方、他業種から転職された方、色々いらっしゃいます。
広い視野を持った方、何か動機があってケアマネージャーになった方のほうが視野が広く融通が利くかもしれません。

また高齢者が今の状態から段階的に悪くなっていったとき、どのような方法があるのか具体的に説明してもらってみて下さい。具体的に話せなければ、あまり当てにはならないはずです。

また居宅介護支援事業所が特定事業者加算の要件を満たしているかをチェックするいいと言われています。調べてみると私の二代目ケアマネージャーの事業所はこれの特定Ⅱを受けていました。特定Ⅱは比較的簡単に取得できます。残念ながら、これを満たしているから親身な事業者であるとは限りませんでした。参考になるだけです。介護事業者について書類上の詳細を調べられるのは、下の厚生労働省のページです。

特定事業者加算については、こちら

5)一人ケアマネージャーの居宅介護支援事業所

ひとりケアマネージャーの居宅介護支援事業所も要注意です。主任ケアマネージャーになってご自分で独立している方は気概のある方かもしれません。そういう方は誰よりも親身になってくれるかもしれません。また兼業されている方もいますので、その辺りもご確認下さい。
ひとりしかいないため、どうしても仕事が多くなるので、時間に追われ仕事もいい加減になりがちだと聞いたこともあります。たくさんケアマネがいても烏合の衆のような居宅介護支援事業所もあるのでこれも一概にはいえません。

ひとりケアマネージャーで面倒なのは、他のひとに交代してもらうときです。別事業所になるので契約を一からやり直さなければならないのです。お役所仕事なので、書類説明を聞き、サインをする手間がかかります。また契約の引継ぎするときに、前のケアマネージャーと新しいケアマネージャーが同席しなければならないので、すこし気まずいのは確かです。

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